「家族の健康のために」と半信半疑で始めたアロマは、まさに自分が探していたものでした【山田典子さん・前編】

わたしはリラクゼーション・もみほぐしのお店で仕事したのをきっかけでボディケアを始め、自宅サロンを開いて施術していたのですが、１つ大きなジレンマ（悩み）がありました。
それは筋肉は揉めば揉むほど固くなっていくということです。凝りをほぐしているつもりが、施術のたびに筋肉がだんだん硬くなってきて、もっと強い力で揉まないといけない。お金払って来てくださるのに、100％自信をもって良い施術だと言えなかったんです。本当に良い施術を探してさらにリンパマッサージを学びましたし、お客様からもオイルマッサージのリクエストもありました。

そんな中で母が乳がんになったんです。友人におすすめされた「レインドロップ」という施術について母に話したところ、「お母さんのために学んでくれない？」と言われたので、まずはJACA認定MCAS京都本校でレインドロップの１日講習を受け、レインドロップの9種類のオイルを揃えて施術し始めました。
母はメンタルが弱く、それもがんに影響していると思ったので、最初は毎週レインドロップを施術してみました。すると母のメンタルがだんだん明るくなっていくんですよ。「これは考えてもしょうがないな」と感情の整理が上手にできるようになって、ポジティブになっていったのは驚きましたね。
また乳房切除術で神経やリンパも切除したため皮膚の感覚が麻痺していたのですが、背中に施術しているだけなのに、「胸の奥がムズムズする」、「胸が痒い痒い」と言い出し、５週も経つと皮膚の感覚に変化が見られたんです！
アロマはリラクゼーションのイメージしかなかったのですが、すごい！と驚きましたね。アロマを半信半疑で学んだことを実践してみて、確信に変わり出しました。

そうなんです。レインドロップは母のために始めたことでしたが、１か月で変化が出始めたのでお客様にも話したところ「私もアロマをやってほしい！」と言われるようになったので、レインドロップを施術するようになりました。
メディカルアロマを使うと、皆さん自分の体の変化を直に感じるので、俄然メディカルアロマに興味を持たれるようになりましたね。
例えば今まで甘いものが辞められなかったお客様は、豆腐が好きになった、チョコ１個で満足できるようになったなど、ヘルシーな嗜好に変化したことに驚かれていました。

アロマによって体調の変化を実感されたお客様は、「アロマの力ってすごい！」と感じ、さらに突っ込んだご自身の相談をされるようになりました。
それぞれのお客様に合わせてアドバイスをしたいのに、アロマの知識が足りないことに不安を感じ、日本アロマケア協会理事のHARUMI先生に相談したところ、精油化学のメカニズムや理論を学ぶといいよとアドバイスしていただき、2018年にデイリーアロマ講座・ケアリスト講座を一気に受講することにしました。

「アロマ＝リラクゼーション」のイメージしかなかったのですが、「補完的健康アプローチ」として使われていることも初めて知り、植物の力がいかに人体の作りと合致し、奇跡とも思える反応を起こすのか、そのメカニズムを学んで感動しました。

知識が増えたので、お客様にもちゃんと自信を持って説明できるようになったことが本当に嬉しいです。
ホルモン系や自律神経系は、アロマの得意分野ですし、心身のお掃除もでき、周波数も上げてくれる。「これぞまさに自分がずっと探していたものだ！！」と思いましたね。